
最近、絵を描かなくなったと美波が自身のHPのなかで語っている。そう、この振袖通信のインタビューでも一昨年の秋くらいからだろうか、大好きな絵の話題が少なくなっていた。それまではよくイラストやアートのことが話題にあがっていた。「京都むらさきの」の振袖を制作していた環境も手伝ったのかもしれないが、当時美波はよく話しながらもちょこちょことペンを走らせて何かを描いていた。
「演ずること以外の余裕がないというか、すごく集中している」
それはエレンディラをはじめとした舞台や映画ドラマなどの仕事が続いたときだったので、大好きな絵を描く暇もないほどに忙しいのだろうと思っていた。が、それ以上に彼女に筆を持たせない理由は女優としての責任と充実度にあった。絵を描く余裕がかけらもないほど必死に向き合っていた女優としての仕事。その瞬間こそが「自己表現」なのだと美波はある時期、自覚した。振袖を着てカメラの前に立つ美波の表現力の違いも、このHPの中で見比べて欲しい。

